2011年06月13日

自動車メーカーの部品調達先分散

http://diamond.jp/articles/-/12246

自動車部品の調達先分散が実は上手くいってなくて、震災からの復旧が遅れたという話。
自動車メーカーが部品メーカーを分散させても、2次以降の下請けで一カ所に集中してしまってリスク回避できなかったと。

うーん、言ってる事はわかんなくもないけど、自動車メーカーが把握出来ないほど調達ルートが複雑だったとかいう話じゃないんじゃないかなぁ? ある程度のリスクは承知しつつも、対策コストや調達コストを考えて対処してなかっただけのような気がするんだけど。
素材系はよくわかんないけど、半導体がルネサスに1社集中って、意外でも何でもないあたりまえの話だし。

おれの知る限り、自動車業界はなるべくなら国産の部品を使いたがるはず。品質面を考えると海外メーカーは色々難しいからね。技術的な優劣の話じゃなく、文化的背景とか物理的距離とかが、深刻なコミュニケーションロスを産んだり、コスト以外の問題が結構大きいんだよ。
とはいえ、自動車メーカーも部品メーカーの言い値で調達するはずがないし、部品メーカーも自動車以外の業界とかかで海外メーカーとコスト競争してたりするから、国内部品メーカーもコスト圧力は大きい。となると、規模を大きくしてコストを下げないとやっていけなよね。

で、国内の半導体屋さんは、まさにそういう展開で再編が進んでった。三菱と日立がくっついて、そのあとNECもくっついて、最終的に全部ルネサスに集約されちゃった。
結果的に、日本で組込み向けのマイコン作れるメーカーはルネサス以外には富士通くらい。で、富士通は小さいマイコンが主だから、例えば自動車エンジン用ECUに使える国産マイコンって、ルネサス以外に存在しないんじゃないかな?

ま、そんな感じだから、ルネサス一極集中ってのは、意外でもなんでも無い話。そもそも自動車用の組込みマイコンって、専用のカスタム品だったりするし、ECUだと一番肝の部品なわけだし、ルネサスなんか、多分1次部品メーカーに近いポジションで自動車メーカーと取引してると思う。

素材とかについても、ほんとに一極集中しちゃうような素材は、その筋では有名で代わりの利かないメーカーがほとんどだと思うし、やっぱり自動車メーカーがまるっきり把握してないってのもおかしいと思うよ。

別に自動車メーカーを非難する気は全然無くて、これだけの大災害で2〜3ヶ月の生産ストップで済む話なら、対策しないのはむしろ合理的で、適切な判断じゃないかと思ってる。なんだけど、こうして記事になった内容ってのが、複雑すぎて手に負えませんでした・・・って話なのはどうなんだろね。
この記事は建前ベースで書かれてるのならまだしも、本気で把握できてないんだったら、自動車メーカーの色んなところに問題があるよううに思うな。

posted by 8beat at 21:55| Comment(0) | 自動車 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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